楽器をやる人なら誰しも考えるであろう、「いかに効率よく練習するか?」という問題を自分なりに考えてみた。

ギター(特にアドリブ)を引きこなす上で必要な要素は沢山ある。ざっと考えただけでも例えば、

  • スケールの練習
  • 指板上の音名把握
  • リズム・タイムのとり方
  • 度数(interval)とカラー(特色)の把握
  • コード進行パターンの習得
  • フレーズの習得
  • ギタートーンの構成(ピッキングニュアンス、機材選択、アンプ設定etc.)

…などなど。最終的にはいずれも必要な要素なのだけれど、それぞれ個別に行っていたのでは時間がかかり過ぎていかにも効率が悪い。プロのプレーヤーならまだしも、別に仕事をやりつつ音楽をやるという人なら時間の制約もあり、できれば効率化したいと考えるハズ。

で、これらの要素を全て一遍にまとめた練習法を考えてみると、自分が好きなギタリストのリックを分析してみるのがいいんじゃない?という事に思い至った。この方法にはいくつかの長所がある。具体的には、

  • 上記要素をいずれも含む
  • 実際の演奏を基にした分析なので「実践的」である
  • 耳慣れた演奏を題材にするので取っつきやすい
  • 好きなギタリストに少し近づけた感が得られる

といった所。結局楽器練習をするからには、自分の好きな演奏家のように弾きたいという願望が根底にある訳で。それならばいっそ、最終的にやりたい演奏を題材にしては?という話。結論から始める練習方法と言ってもいい。

この練習方法にはいくつかポイントがある。一つには、自分の好きなギタリストの演奏を選ぶ事。コレ一番大事。私自身、いわゆる教則本の「模範演奏」なるものも幾らか練習してみた事はあるのだけれど、マァ身に付かないし続かないんです、コレが。いくら模範と言えど、普段聴きもしない人の演奏なんて根本的にコミットする気になれないんだね。愛が足らない(笑)。

また一曲全部ではなく、アドリブの一部など短い単位を選ぶのも大事かと思う。一曲丸々コピーとなると時間がかかってシンドイし、色々な要素が絡んでくるので、習得対象のフォーカスがブレる。限られた時間の中でまとまった学びを得るには、自ずと練習する単位は適度に小さくならざるを得ない

この練習方法の難点は、適当な題材が見つかりにくい事(いや、アタシが知らないだけかも知れんが)。また分析をする以上、相応の知識が要る事。そもそもスキルがないと分析自体できないし、分析の深さも限定されてしまうと思う。

とまぁイロイロあるのだけれど、どんな練習でも長所や短所はある訳で。限られた時間を有効活用し、モチベを維持しつつ練習するにはリック分析は有効な手法ではないかと思う。そんな訳で、自分なりの分析を次回以降書き綴ってみたい。

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